「型枠大工 きつい」と検索してこのページにたどり着いた方は、これから入るか迷っている人か、今まさに辞めたいと感じている人か、どちらかだと思います。
結論から言うと、きついというのは本当です。
ただ、「きつい」の中身は一つではありません。
体力的なきつさ、覚えることの多さ、待遇への不安、人間関係。これらを一括りにせず、1つずつ整理してお話しします。
この記事でわかること
型枠大工が「きつい」と言われる理由

私自身、この仕事に入って一番こたえたのは、荷物の重さと夏の暑さでした。
パネルや資材を運ぶ作業は、慣れないうちは本当に体にきます。
- 体力面のきつさ(重い荷物・夏の暑さ・冬の寒さ)
- 下積み期間の雑用・覚えることの多さ
- 待遇・将来性への不安
- 人間関係・現場の雰囲気
それでは、1つずつ見ていきましょう。
体力面のきつさ(重い荷物・夏の暑さ・冬の寒さ)
型枠大工の体力的なきつさの中心は、重い資材の運搬と、季節による気候です。
特に夏場は、日陰の少ない現場で炎天下の作業が続きます。
Yahoo!知恵袋にも、こんな声がありました。
「ビルやマンションなどどんどん上にいきますからね。風も来ないのでキツイ」「空調服は必須」(Yahoo!知恵袋より)
高所は風が抜けにくく、地上より体感温度が上がることも珍しくありません。
空調服などの装備は、今では現場の必需品になっています。
下積み期間の雑用・覚えることの多さ
入りたての頃は、材料運びなどの雑用が中心になりがちです。
技術を学んでいる実感が持てず、辛くなる人も少なくありません。
「材料運びばかりで嫌になりやめました」「しんどいばかりで惨めで全然楽しくなかった」(Yahoo!知恵袋、約1年半で型枠大工を辞めた方の投稿より)
この気持ち、正直よく分かります。
ただ、雑用にも意味があります。運び方・置き方1つで、現場の段取りが分かるようになっていくからです。
待遇・将来性への不安
体力面とは別に、待遇や将来性への不安も「きつい」の一因です。
Xでも、こんな声を見かけました。
地域や会社によって、単価の伸び悩みを感じている職人がいるのも事実です。
この不安は、体力のきつさとはまた別の種類の重さだと思います。
人間関係・現場の雰囲気
現場によっては、先輩からの当たりが強いこともあります。
ただ、最近は働き方の考え方も変わってきています。
「同じ会社にずっといるのがいい職人」という古い価値観だけが正解ではない、という考え方も広がってきています。
そのきつさは乗り越えられるのか

ここまで挙げた4つの理由、すべてが同じ種類のきつさではありません。
慣れ・対策で乗り越えられるものと、構造的に残りやすいものを分けて考えると、判断がしやすくなります。
- 慣れ・対策で乗り越えられるもの
- 構造的な問題として残りやすいもの
それでは、1つずつ見ていきましょう。
慣れ・対策で乗り越えられるもの
体力面のきつさは、経験を積むほど楽になっていく部分が大きいです。
重い荷物の運び方、体の使い方は、慣れとコツで負担がかなり変わります。
暑さ寒さも、空調服や防寒対策で対応できる部分が増えています。

構造的な問題として残りやすいもの
一方で、天候による仕事量の波や、会社ごとの待遇差は、個人の努力だけでは変えにくい部分です。
ここは正直に認めておきたいところです。
ただ、これは会社選び・働き方の選択で変えられる部分でもあります。
実際に辞める人はどんなタイミング・理由で辞めるのか

25年、いろいろな人がこの仕事に入り、辞めていくのを見てきました。
辞める人には、大きく2つの傾向があります。
1つは、会社や現場を転々としてしまう人です。
今の会社が合わないと感じて辞めても、次の場所でも同じような理由でまた辞める、というパターンを何度も見てきました。
もう1つは、他にやりたいことができて自然に離れていく人です。
こちらはきつさに耐えかねて、というより前向きな理由での離職です。
実際、キャリアを重ねても悩みがなくなるわけではありません。
実務経験11年目・職長5年目の型枠大工が、月給約37万円に満足できず手間請負を検討。「請負平米単価は2500円程」「応援を呼ぶと足が出る」と収益面で悩んでいる、という相談(Yahoo!知恵袋より要約)
きつさそのものより、「この仕事を続けた先に何があるか」を具体的にイメージできているかどうかが、続く・続かないの分かれ目になっている印象があります。
きつさを乗り越えた先に何があるか

私自身、荷物の重さや夏の暑さは、今でも決して楽ではありません。
それでも辞めなかったのは、「何か1つを極めたい」という気持ちが強かったからです。
型枠大工という専門技術を、中途半端でなく突き詰めたいという思いが、きつさを上回りました。
もう1つ大きかったのは、この仕事を続けたらどうなるかという未来を、具体的に想像していたことです。
技術が身につき、任される仕事が増えていく将来像が見えていたから、目の前のきつさに飲まれずに済みました。
知恵袋にも、26年続けているベテランのこんな回答がありました。
「仕事はゼロにはならない」が景気変動で現場中止もある。休みが少なく長時間拘束が課題だが、週休二日制が広がり始め待遇改善の兆し。職人不足で「貴重な存在」として重宝される見通し(Yahoo!知恵袋より要約)
きつさの中身は現場・専門分野によっても差があります。
「型枠大工の方がキツイがピンキリ」「専門分野によって難易度が大きく異なる」「奥が深いのは型枠だと思う」(Yahoo!知恵袋より)
一括りに「型枠大工はきつい」と決めつけず、専門分野や現場によって差があることも知っておいてほしいです。
型枠大工に向いている人・向いていない人

ここまでの内容を踏まえて、向いている人・向いていない人の特徴をまとめます。
向いているのは、目の前のきつさより「その先」を具体的にイメージできる人、1つの技術を突き詰めたい人です。
逆に、即座の快適さ・楽さを最優先したい人には、正直厳しい仕事だと思います。
どちらが良い悪いという話ではなく、自分がどちらのタイプかを知ることが、後悔しない選択につながります。
それでも合わないと感じたら
ここまで読んで、それでも「自分には合わないかもしれない」と感じた方もいると思います。
それは決して悪いことではありません。
一人で悩む前に、まずは話を聞いてみませんか?
まとめ
型枠大工の「きつい」は本当ですが、その中身は体力・気候・人間関係・待遇など複数の要因の総称です。
要因ごとに、慣れで乗り越えられるものと、そうでないものを切り分けて考えてみてください。
そのうえで、続けるか、対策するか、別の道を選ぶか、自分の状況に照らして判断してもらえたらと思います。
よくある質問
体力面のきつさは、多くの人が最初に感じるものです。ただし専門分野や現場によって差があり、一括りにはできません。慣れ・対策で軽減できる部分も多くあります。
入って間もない時期が一番きついと感じる人が多いです。体力面に加えて、覚えることが多く雑用中心になりやすいためです。
我慢だけで給料が上がるわけではありません。経験・技術を積むことで日給が上がっていくのが一般的な構造です。会社によって単価の差もあるため、転職で条件が改善するケースもあります。
体力は働きながらついていく部分もありますが、無理は禁物です。空調服や防寒対策など、装備でカバーできる部分も増えています。不安な場合は、事前に現場の様子を相談してみることをおすすめします。



